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27日

2月26日 吉村塾の今日の日誌です。~京都・公立高校入試について その2~

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上京・西陣の吉村塾です。

引き続き、京都・公立高校入試について、考えます。

昨年度までの京都の高校入試の流れは、まず、私学専願か併願を決めて、私立高校を一校受けます。専願で合格すれば受験終了。併願で合格すれば「私立確保」となり公立受験へ進みます。このように書けば、他府県と何ら変わることはありません。

ところが、京都では年末をメドに「担任調整」が強力に入ります。成績の良くない生徒は私学へ行くように指導されます。併願で私立を受かった生徒に対しても「私学でもいいのでは」と強く勧められます。こうして公立高校の募集定員に合わせた受験生が確保されます。似たような指導はどこでもあると思いますが、京都は強力でした。だから、公立を受験して落ちる生徒はほとんどいない、という結果をもたらしていたのです。

このようなシステムが長く続くと、公立受験が認められれば私学は受験しない、あるいは、経済的理由で公立以外は受けない、といった要望が盛んになり出しました。また希望するⅠ類(普通科)でないところに回し合格されたくないから、有利なバス停を申請する、あるいは希望する公立校への進学を認めようとする、非常に細かなルールが次々と作られていきました。

私学は、専願志願者の確保に走り、中学校だけでなく、塾訪問も繰り返していました。併願合格者も公立へ流れることを見越して定員の数倍の合格数を出していました。そして「担任調整」をへて入学してくる生徒を待っている状態となっていたのです。しかし、私学は努力してきたと思います。教育指導技術は抜群で、国公立大学への進学では、公立校を圧倒してきました。京都の高校生の4割は私学を選んできたのです。

さて、今年からの公立改革です。一言でいえば、担任調整を行わず、自由出願へと変えました。そして総合選抜から単独選抜へと変更しました。これで京都の高校入試は激変したのです。

私学は入学者確保の見込みがなかなか立たず、より多くの併願合格者を出したと思います。ほぼ全入に近い数ではないでしょうか。数字はまだ公表されていませんので推測です。ただ、まわりに私学を落ちたという生徒を聞いていないのは事実です。

また、各中学校の担任の奨励もあって、公立前期選抜に定員の2,5倍の生徒が出願しました。しかし、担任によっては前期選抜(普通科)を受けないように指導した形跡もうかがえますが、専門学科への志願者も激増しました。これが「自由出願」です。教育委員会はこういう結果を予想していたのかどうか分かりませんが、7千名以上の不合格者が生み出されてしまい、世間の注目を集めてしまいました。

現在、中期選抜の出願者数の公表が待たれているところですが、定員数から考えて、2千名近くの生徒が、また不合格になります。公立高校受験で2度も不合格体験をすることになります。彼らに私立併願校が確保できていれば、3月17日の合格発表後のわずか3日後の20日までに、私学へ学費を納めなければなりません。

他府県では当たり前のことを大きく言うな、と叱られそうですが、京都ではこのような事態が、現在進行しています。「15の春は泣かせない。公立は受かって当たり前、地域の公立高校なのだから」というこれまでの常識は、今年から消えました。自由出願は当たり前なのですが、受験生を持つ京都の家庭で動揺が走っているのは事実です。

制度変更の周知は、出来ていたのでしょうか?