京都の塾 上京区の塾 吉村塾です  

京都・西陣 町家の勉強部屋

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3月1日 吉村塾の今日の日誌です。

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上京・西陣の吉村塾です。

今日は11名の生徒さんに来ていただきました。ありがとうございます。

小4のA君が、お母さんと一緒に塾見学に来ていただきました。ありがとうございます。ご入塾を心よりお待ちしております。

さて、いよいよ3月となりました。ここ数日の暖かさで京都御所の梅もさらに膨らんだことだと思います。明日は、雨模様なので見に行けないのが残念です。でも、これからの季節はさまざまな花を楽しめます。一年間の仕事の仕上げに花を見る、というのがわが塾、わが夫婦の習慣です。

2月28日 吉村塾の今日の日誌です。

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上京・西陣の吉村塾です。

今日は15名の生徒さんに来ていただきました。ありがとうございます。

今日の京都も、暖かくなったので、ストーブ対策を万全にしました。お陰で快適な塾の一日でした。15名の生徒数を少ないと見るか、多いと見るかは、ご想像にお任せいたしますが、先生二人の個別に近いスタイルですので、仕事量は多かったと思います。

小2のA君。塾3回目。塾での勉強の流れが分かってきたようで、次に何をするのか、理解できているようでした。「生徒は上手くまかし、塾は上手くみちびく」。このよい関係を維持していきたいと思います。

小4のBちゃん。先日、ご両親が揃って来塾していただき、「受験宣言」をいただきました。これから一つひとつハードルを上げて指導していきたいと思います。Bちゃんのよいところは、目上の人に対する言葉・態度・姿勢がよいこと。たぶん、親御さんのしつけなのでしょう。感心します。

小4のCちゃん。いつものようにテキパキと勉強に取り組んでいただきました。塾で見せる言葉・態度は、「家とはまったく違う」という姉報告もありますが、その姉の個性を引き継いでいる面もあるので、塾としては対応しやすいですね。目標を示して鼓舞すること。これで姉も、おそらく妹も大丈夫でしょう。

中3のDちゃん。先日、「これが最後のお月謝です」と丁寧な言葉を添えて下さいました。6年間、こちらこそありがとうございます。希望の内部進学も決定し、4月からは高校生です。「出席カードの裏の写真、何がいい?」と聞くと、「嵐がいい」と答えてくれました。

中1のEちゃん。学年末テストの結果が悪かったことに対して、私が、「ガーガー」言ってしまい、泣かせてしまいました。でも、今日は、家内にさかんに「お家話」をして笑っていました。家内を友達と思っているフシがあります。

さて、いつもの「少子化問題」です。ご一緒にお考えください。

京都市では、かつて小学校の統廃合が急速に進みました。当塾がある西陣中央小学校学区も、三つの小学校の統合校です。そして、中学校の統廃合も進みました。私が子供の頃は、小学校の分校、中学校の分校というのがよくありまししたが、今の時代はその逆ですね。京都市内には「元○○小学校跡地」という石碑がよく見かけます。

もちろん、義務教育ですので、入学希望者に見合う学校・教室数は確保しなければいけません。府教委・市教委は毎年の希望児童・生徒数を見ながら調整していると思います。しかし、例えば、御池小学校を作ると、そこへめがけて住民票を移す保護者がいて、生徒はプレハブ教室になったりなど弊害も生まれています。

しかし、少子化問題は、京都の高校にも及んでいます。高校は単純に統廃合すればいいと言うわけにはいきません。大阪の橋下市長が、「2年間、定員に達しない公立校は停止だ」という強断を、京都で、するわけにはいかないのです。

なぜなら、京都の高校は、地域の高校であり、同じ地域の生徒が通う学校という性格を持ってきたからです。地域の学校として特進(Ⅱ類)・普通科(Ⅰ類)を設けて、地域の子どもたちを育むシステムだったのです。しかし、少子化問題と、私学の躍進によって、今年からこの態勢は変更されました。

それが「自由出願」です。京都市・乙訓地域、あるいはそれ以外でも、自由に出願してもよろしい、という制度です。自由とは競争を意味します。倍率を見ながら、合格できそうな高校を選ぶ、というシステムなのですが、「地域高校」というこれまでの性格は失われることになるでしょう。

京都は都会風の田舎なのですが、少子化によって、いよいよ都会化していくのだろうと思います。小中高と18歳まで地域で育み世に出す、というシステムは希薄化していきそうです。残念ではありますが、京都の都会化への徴候かもしれません。

2月27日 吉村塾の今日の日誌です。

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上京・西陣の吉村塾です。

今日は15名の生徒さんに来ていただきました。ありがとうございます。

今日の京都は暖かくて、でもストーブは必要なので焚きましたが、教室内はどんどん温度が上昇。夜9時の終わりには28度に達していました。巨大ストーブ、付けたら最後、細かな調整が利きません。私が暑くてダウンしました。

中2のAさんとBさん、明日が定期試験最終日なので、普段の2倍増しで勉強していました。一応、褒めちぎりますが、普段からそのスピードで取り組んで下さい。4月からは、受験生ですよ。でも、明日の試験でいい点取ってね!

中3のCさん、勉強クラブ卒業です。3月7日の中期選抜まではチケットで来てくれます。3年間ありがとうございました。希望校に合格できるように、わが塾の稲荷様に祈願しておきます。人力で勝ちとる栄冠ですが、神力も少し加味してもいいでしょう。

 

2月26日 吉村塾の今日の日誌です。~京都・公立高校入試について その2~

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上京・西陣の吉村塾です。

引き続き、京都・公立高校入試について、考えます。

昨年度までの京都の高校入試の流れは、まず、私学専願か併願を決めて、私立高校を一校受けます。専願で合格すれば受験終了。併願で合格すれば「私立確保」となり公立受験へ進みます。このように書けば、他府県と何ら変わることはありません。

ところが、京都では年末をメドに「担任調整」が強力に入ります。成績の良くない生徒は私学へ行くように指導されます。併願で私立を受かった生徒に対しても「私学でもいいのでは」と強く勧められます。こうして公立高校の募集定員に合わせた受験生が確保されます。似たような指導はどこでもあると思いますが、京都は強力でした。だから、公立を受験して落ちる生徒はほとんどいない、という結果をもたらしていたのです。

このようなシステムが長く続くと、公立受験が認められれば私学は受験しない、あるいは、経済的理由で公立以外は受けない、といった要望が盛んになり出しました。また希望するⅠ類(普通科)でないところに回し合格されたくないから、有利なバス停を申請する、あるいは希望する公立校への進学を認めようとする、非常に細かなルールが次々と作られていきました。

私学は、専願志願者の確保に走り、中学校だけでなく、塾訪問も繰り返していました。併願合格者も公立へ流れることを見越して定員の数倍の合格数を出していました。そして「担任調整」をへて入学してくる生徒を待っている状態となっていたのです。しかし、私学は努力してきたと思います。教育指導技術は抜群で、国公立大学への進学では、公立校を圧倒してきました。京都の高校生の4割は私学を選んできたのです。

さて、今年からの公立改革です。一言でいえば、担任調整を行わず、自由出願へと変えました。そして総合選抜から単独選抜へと変更しました。これで京都の高校入試は激変したのです。

私学は入学者確保の見込みがなかなか立たず、より多くの併願合格者を出したと思います。ほぼ全入に近い数ではないでしょうか。数字はまだ公表されていませんので推測です。ただ、まわりに私学を落ちたという生徒を聞いていないのは事実です。

また、各中学校の担任の奨励もあって、公立前期選抜に定員の2,5倍の生徒が出願しました。しかし、担任によっては前期選抜(普通科)を受けないように指導した形跡もうかがえますが、専門学科への志願者も激増しました。これが「自由出願」です。教育委員会はこういう結果を予想していたのかどうか分かりませんが、7千名以上の不合格者が生み出されてしまい、世間の注目を集めてしまいました。

現在、中期選抜の出願者数の公表が待たれているところですが、定員数から考えて、2千名近くの生徒が、また不合格になります。公立高校受験で2度も不合格体験をすることになります。彼らに私立併願校が確保できていれば、3月17日の合格発表後のわずか3日後の20日までに、私学へ学費を納めなければなりません。

他府県では当たり前のことを大きく言うな、と叱られそうですが、京都ではこのような事態が、現在進行しています。「15の春は泣かせない。公立は受かって当たり前、地域の公立高校なのだから」というこれまでの常識は、今年から消えました。自由出願は当たり前なのですが、受験生を持つ京都の家庭で動揺が走っているのは事実です。

制度変更の周知は、出来ていたのでしょうか?

 

2月25日 吉村塾の今日の日誌です。~京都・公立校入試について~

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24日(月)に発表された京都府の公立高校前期選抜試験の合否判定は、大量の不合格者を出すことになりました。1万3037人の志願者数に対して、合格者は5289人でした。合格を勝ち取れなかった生徒さんが、7748人もいることになります。昨年までの、「特色選抜・推薦入学」制度とは、比べものになりません。選抜試験制度とはいえ、これほどの大量の生徒に「不合格体験」を課す試験は、一般の高校入試では考えられません。

専門学科を受験した人は一回限りの試験ですので、合否結果を受け止めることになりますが、例えば、嵯峨野高こすもす科は、前年度倍率2,04倍が、今年の志願者倍率は2,58倍でした。これほど高人気になると、合否の推定がとても難しくなります。西京高エンタープライズが2.09倍、堀川高探究学科群が1,79倍、桃山高自然科学が3,23倍などとなっており、専門学科で合格できなかった生徒が、中期選抜の主力となり、普通科のレベルアップをもたらすことになると思います。あるいは、併願で合格している難関私立校へ流れるかもしれませんが、公立改革にともなう「公立人気」が湧き起こるかもしれません。その可能性のほうが高いと思います。

また、普通科では例えば、鴨沂高は、前期募集定員40名に対し、志願者数は230人の5,75倍となり、「9校で5倍を超えた」と報じられました。「自由出願」になったことで、これまで以上の生徒が公立受験に挑戦したことが分かります。前記の不合格者数を見れば分かるように、多くの生徒が不合格体験をしました。「公立受験は落ちることがまずない」と言われた京都の高校受験が大きく変わりました。ここでいくつかの気になる点を示したいと思います。

第1に、不合格になった生徒が、気を取り直し、わずか2日(明日の26日)で中期選抜の志望校を決められるのか、ということです。分かっていてもショックを受けている生徒は多数いると思います。第2に、前期選抜の普通科はほぼ3科目入試であり、中期選抜では5科目入試となります。受験科目が増えることは影響が大きいでしょう。第3に、中期選抜は3月7日(金)です。ほとんど時間がありません。公立改革初年度ということもあり、生徒・保護者・入試関係者は気を揉むばかりです。

2月4日(火)の吉村塾の様子です。

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2月4日。今日は14名の生徒さんに来ていただきました。ありがとうございます。

2月は、塾の募集期ですから、新規の生徒さんにどんどん入塾していただきたいと願っております。生徒さんにお友達紹介パンフレットをお願いすると、「5枚!」「3枚!」と持って帰ってくれます。とてもありがたい!

高2のA君。夢は消防官になること。塾で公務員対策を指導しています。公務員になるための勉強は、とにかくテスト演習を繰り返すことが一番です。一問ずつ、B5用紙に切り貼りして、テストテスト…です。最近は、正解率が上がってきて本人も満足の様子。しかし正解率70%にはまだまだ…かな。まだ時間はたっぷりあるから、しっかりと取り組んでいこう。

西京高校附属中学に合格した小6のB君が、「合格祝い休暇」を経て、通塾を再開しました。当面は、テキストの残りを続けて、中1数学と英語の学習に取り組んでもらいます。

明日は、列島全体が冷蔵庫化するようです。どなた様も、お体に気をつけてください。

 

 

 

未知の選択 京都 変わる春 高校入試 ⑤「京大だけが自己実現ではない」 序列化懸念 多様な指標を 今年から、京都の高校公立入試が大きく変わります。→続きはこちら

 

2月3日付の京都新聞に、「未知の選択 変わる 春 高校入試」というタイトルの記事が載った。引用すると-

模擬試験を手がける会社が作成した京都の公立校の受験資料に、今春の入試から単独選抜になる京都市・乙訓通学圏の公立校(普通科)の名前が64~43の偏差値順に並ぶ。予測の目安と注釈はあるが、担当者は「Ⅱ類の実績と志望人気度を加味した。大きく外れていないはずだ」と話す。

単独選抜移行で高校の序列化が懸念される。府教育委員会高校教育課は「学力や進路実績に差が生まれることは否定しない。ただ学校を選ぶ指標は学力だけではない。それだけで序列化とは言えない」と説明する。

府南部の山城通学圏は2004年度に単独選抜になった。中学や高校の校長らによると、何となくあった序列が顕著になった。公立中の男性教諭(51)は「格差が広がり、1番から10番まで順位が固定した」という。生徒の個性を重んじる進路指導を目指すが、「学校のランクを意識し成績で振り分けてしまいがちになる」と打ち明ける。

一方、順位や人気が移行前から変化した高校もある。城南高と西宇治高が統合して09年度に開校した城南菱創高(宇治市)は府内初の単位制専門学科を導入し、ここ数年人気が高い。統合前の2校に比べ学力の高い生徒が集まり、国公立大の現役合格者は10年度の17人から、12年度には3倍余りの61人に増えた。

木村博保校長は「教育内容を高められた。今までと同じでは、新たな学校を作った意味がない」と指摘する。半面、単独選抜でも低い学力の生徒は学校を選べないままだ。公立中の教諭は「自宅近くに入れる学校がない生徒は遠くに行かざるを得ない」と明かす。ある高校は、総合選抜時代に3割足らずだった地元以外の入学者が単独選抜に移行後は集まるようになり、13年度は5割を超えた。ただ別の府立高副校長は「京都大へ行く自己実現もあるが、そうではない自己実現はたくさんある。生徒の夢に序列はない」と強調する。

定員割れや縮小による統廃合も今後の課題だ。山城通学圏はこの10年間、09年度を除き毎年どこかの高校で志望第1順位の生徒の定員割れが起きている。私立校の一部生徒の授業料が無料になる府の支援制度が拡充された11年度は、3校が定員を満たせなかった。06年度に全県一区制を導入した滋賀県は当初、「統廃合の必要はない」としたが、結果的に16年度に4校が2校に統合する。府教委も「検討していない」との立場だが、府立高の校長は「子供が減る時代。統廃合が一番怖く、何としても定員割れを避けたい」と危機感を強める。

生徒は未来に羽ばたけるのか。高校を選ぶ制度のもとで初めて実施される入試を関係者は固唾を飲んで見守っている。

以上。

未知の選択 京都 変わる春 高校入試 ④「高進学率維持、私たちの力」 私立の維持「改革」に参戦 今年から、京都の高校公立入試が大きく変わります。→続きはこちら

 

2月2日付の京都新聞に、「未知の選択 変わる 春 高校入試」というタイトルの記事が載った。引用すると-

京都で難関大学の進学実績がトップクラスの私立として知られる洛南高(京都市南区)は昨春、東京大や京都大の合格者を多く出してきた進学コース「Ⅲ類」のブランド名を捨てた。受験者が年々減り、2011年度にはⅢ類とⅠ類を合わせた入学者が初めて定員割れをしたからだ。

京都市立の堀川高(中京区)や西京高(同)の台頭が影響した。数字を見れば進学実績はあまり落ちていなかったが、実情は中学から入る内部進学生が支えていた。余根田聡渉外部長は「高校から入ってもダメだとのイメージがついてしまった」と説明する。

学校改革を議論し、「学祖」と位置づける弘法大師空海に合わせてⅢ類とⅠ類の名称を「空」と「海」にした。空は高校から入学しても内部進学者の学力に追いつけるとPRする。余根田部長は「看板を変えることで改革への意志を示した。昨春は受験者が増え、持ち直しの兆しがある」と強調する。ただ公立校の制度変更で、堀川高や西京高のような学力重視の公立校が増えないか意識する。「長年、京大に入る人材を輩出してきたのは私たちだとの自負がある。公立校が税金を使って同じことをするのはどうか」

京都は、高校入学者のうち私立校が4割を占め、東京に次いで多い。「全国トップクラスの大学進学率を維持してきたのは私学の力」と、府私立中学高校連合会の野田清昭事務局長は指摘する。一方で、私立校が学力の低い生徒の受け皿にもなってきた。私立校関係者には入試制度の変更を含めた公立校改革の議論で私立校が外されたことに不満がある。

野田事務局長は「公立のやり方は上位層の生徒だけを獲得しようとしているとしか思えない。京都の高校教育を変えるなら、公私で話し合うべきだ」と批判する。府独自の私立校の就学支援制度で公立と私立の垣根は低くなっている。希望の公立校に合格できなかった受験生が私立校に行く傾向が強まる中、志願状況から、今春の入試は公立校の傾向がつかめず安全志向で「私立校の専願者が増える」と複数の中学校の校長や教員らは見る。

龍谷大平安高(下京区)は昨春の入試で1270人が受験し、併願者対策で定員300人を大きく超える1119人の合格者を出した。入学者は476人と合格者の43%に当たり、前年の38%を上回った。平井正朗校長補佐は「思った以上に戻ってきた」と喜ぶ。公立高改革の過渡期をチャンスと見て、今春は定員70人増やし、龍谷大への無試験進学や予備校講師による補習授業でアピールする。平井校長補佐は「公立とは違う教育ができる。張り合う気はない」と言い切った。

 

未知の選択 京都 変わる春 高校入試 ①生徒に失敗させたくない。 進路指導 現場の重圧増す 今年から、京都の高校公立入試が大きく変わります。→続きはこちら

未知の選択 京都 変わる春 高校入試 ①生徒に失敗させたくない。 進路指導 現場の重圧増す 今年から、京都の高校公立入試が大きく変わります

1月30日付の京都新聞に、「未知の選択 変わる 春 高校入試」というタイトルの記事が載った。引用すると-

「今春の公立高校入試の大きな制度変更は、私立校を巻き込み、生徒の進路指導や高校の特色かなどに影響を拡げている。今回が初めてとなる前期選抜の願書受付が2月4日に始まる。生徒や保護者、学校は不安を抱えながら「未知の入試」を迎える。

「偏差値教育に戻ってしまう」「下位の生徒の意欲をそぐ」。昨年10月の京都私立中学校会の会合。校長会が独自に行う統一テストについて、内部の委員会が「おおよその順位を受験生に伝えたらどうか」と提案したのに対し、出席者から異論や懸念が相次いだ。

テストは生徒の学習達成度を見るプログラムに含まれ、各学校は成績を生徒間の比較に使わないとしてきた。しかし、今春の入試から全国で唯一、京都市・乙訓通学圏の普通科に残っていた総合選抜が単独選抜に完全に移行する。乙訓地域の中3も初めてプログラムに参加した。委員会は生徒の進路選択の材料になると判断したが、意見はまとまらず、結局、各校の裁量に任せることになった。

単独選抜は生徒が高校を選べ、どんな学力レベルの生徒がどの高校を受験するかで合格ラインが変化する。前例がなく、読めない重圧が学校現場にかかる。進路部会長の室保次・洛北中学校は「みんな生徒に失敗させたくはないと必死だ、できることは全部する」と強調する。

校長会は2月24日の前期選抜合格発表直後に、前期選抜や私立専願の合格者を除いた最新の志望状況を生徒に独自に提供する方針でいる。単独選抜は選択を誤ると不合格者を出しかねず、学校現場では進路指導のやり方が従来通りには行かなくなっている。

「生徒や保護者に「分からない」と言わないと決めている。ただ全く見えていない。「大丈夫」とは一切口に出さない」。京都市内の男性教諭は(56)は明かす。生徒が不合格にならないよう志望校の第1,第2順位の選び方に細心の注意を払った。

私立校の併願は、これまで「練習」や「滑り止め」扱いをする生徒が多かったが、今回は「入学するつもりで選択するように」と徹底させた。前期選抜に落ちた多くの生徒の心のケアは未知の経験になる。「総合選抜で進路指導がマンネリ化していた。教師の力も試される」と表情を引き締める。

府教育委員会が昨年12月に初めて公表した中3の「進路希望調査」で、前期選抜の倍率が6倍を超える高校があり、生徒や保護者、学校関係者それぞれに衝撃が走った。進路面談後に行った進路希望の再調査で、6倍を超えていた高校の倍率が最大2・05ポイント下がり、最高でも5倍台になった。

混乱を招かないよう府教委や校長会が試みる対応に「生徒や保護者が志望先を冷静に考えてくれている」との声の一方で、「かえって生徒を振り回してしまう」との懸念も根強い。。学校関係者は口を揃える。「数年経ったらある程度見えてくるだろう。ただ、今年は結果が出るまで誰にも分からない。」」