http://www.youtube.com/watch?v=P46AQhgnf0E
「海」
松原遠く消ゆるところ
白帆(しらほ)の影は浮かぶ。
干網(ほしあみ)浜に高くして、
鴎(かもめ)は低く波に飛ぶ。
見よ昼の海。
見よ昼の海。
島山闇(やみ)に著(しる)きあたり、
漁火(いさりび)光(ひかり)淡(あわ)し。
寄る波岸に緩(ゆる)くして、
浦風(うらかぜ)軽(かろ)く沙(いさご)吹く、
見よ夜の海。
見よ夜の海。
TEL.075-441-3565
〒602-8226 京都市上京区大宮通元誓願寺下ル石薬師町687
http://www.youtube.com/watch?v=P46AQhgnf0E
「海」
松原遠く消ゆるところ
白帆(しらほ)の影は浮かぶ。
干網(ほしあみ)浜に高くして、
鴎(かもめ)は低く波に飛ぶ。
見よ昼の海。
見よ昼の海。
島山闇(やみ)に著(しる)きあたり、
漁火(いさりび)光(ひかり)淡(あわ)し。
寄る波岸に緩(ゆる)くして、
浦風(うらかぜ)軽(かろ)く沙(いさご)吹く、
見よ夜の海。
見よ夜の海。
http://www.youtube.com/watch?v=e9qMr4rghG4
「お正月」
もういくつねるとお正月
お正月には 凧あげて
こまをまわしてびましょう
はやくこいこいお正月
もういくつねるとお正月
お正月には まりついて
おいばねついて 遊びましょう
はやくこいこいお正月
http://www.youtube.com/watch?v=e1qsRFa6UuU
冬景色
一
さ霧消ゆる 湊江(みなとえ)の
舟に白し 朝の霜
ただ水鳥の 声はして
いまだ覚めず 岸の家
二
烏(からす)啼(な)きて 木に高く
人は畑(はた)に 麦を踏む
げに小春日の のどけしや
かへり咲(ざき)の 花も見ゆ
三
嵐吹きて 雲は落ち
時雨(しぐれ)降りて 日は暮れぬ
若(も)し灯火(ともしび)の 漏れ来(こ)ずば
それと分かじ 野辺(のべ)の里
http://www.youtube.com/watch?v=fy5vhrssm_I
一
更け行く秋の夜(よ) 旅の空の
わびしき思いに 一人悩む
恋しや故郷(ふるさと) 懐かし父母(ちちはは)
夢路にたどるは 故郷(さと)の家路
更け行く秋の夜 旅の空の
わびしき思いに 一人悩む
二
窓うつ嵐に 夢も破れ
遥(はる)けき彼方に 心迷う
恋しや故郷 懐かし父母
思いに浮かぶは 杜(もり)の梢(こずえ)
窓うつ嵐に 夢も破れ
遥けき彼方に 心迷う
「めだまやき」 作まど・みちお
戦後(せんご)に使われだしたのだそうだが
「めだまやき」ということばは
いたい いたくて
こわい
いきなり
この目だまに 焼(や)きごてを当てつけられるようで…
いや 小さな弱い生きものたちの
はだかの目だまに はだかの生命(いのち)に
この手が じかに 焼きごてを当てつけて楽しむようで…
いいことばだ
どんどん使え
使いなれて
平気のへいざになれ
あの「たまごやき」ということばのように と
何かにそそのかされるようで…
そのちょうしで
そのちょうしで いよいよ
さいげんなく
はてしなく ざんにん
ざんこくに
なっていけ と
何かにあおりたてられるようで… こわい
「めだまやき」ということばは こわい
「もうすんだとすれば」 作まど・みちお
もうすんだとすれば これからなのだ
あんらくなことが 苦しいのだ 暗いからこそ 明るいのだ
なんにも無いから すべてが有るのだ 見ているのは 見ていないのだ
分かっているのは 分かっていないのだ 押されているので 押しているのだ
落ちていきながら、昇っていくのだ 遅れすぎて 進んでいるのだ
一緒にいるときは ひとりぼっちなのだ やかましいから 静かなのだ
黙っている方が しゃべっているのだ 笑っているだけ 泣いているのだ
ほめていたら けなしているのだ うそつきは まあ正直者だ
おくびょう者ほど 勇ましいのだ 利口にかぎって バカなのだ
生まれてくることは 死んでいくことだ
なんでもないことが 大変なことなのだ